慢性的な運動不足によって引き起こされる生理機能の低下は、健全な日常を送る上で、深刻な問題です。

 

人は、20歳をピークに毎年約1%づつ心臓循環器系の機能低下がおこります。

 

ですから、心臓に適度な負荷をあたえる有酸素運動や無酸素運動が必要になってきます。

 

勿論、日常生活でかなり活発に動かれている方には、その心配はあまりないかもしれませんが、日常で動く事の少ない方にはやはり運動をして頂いた方がいいと言う事になります。

 

そして、日常の不活動は脂質、糖代謝を悪化させていきます。

糖尿病がその代表的な疾患です。

2型糖尿病は、インスリンの感受性が低く糖の取り込みが上手く行かず

最終的に血管がボロボロになって行く疾患です。

 

その糖代謝を改善するのは、運動をする事です。

運動はインスリンの感受性を亢進しますので、継続して行っていく事が重要になります。

筋肉での糖代謝は7割にもおよびますので、筋肉を使う事がいかに重要か、お分かりになって頂けると思います。

一方、運動による脳認知機能の改善も認められています。

 

皆さんご自身が、できる範囲で毎日運動を続けて頂く事が、色々な病気の危険性を少なくする事に繋がっていきますので、運動の習慣化を目指してみられてはいかがでしょう。